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自薦ヘルパーとは何のことでしょうか?聞き慣れない言葉ですね。障害のある人たちの生活には制度に翻弄されてきた歴史があります。1970年〜80年代、それまでは施設や家の中だけで生活していた人たちが「普通」に生きたいと、一人暮らしを目指し実現してきました。
当時の介助制度は、公のヘルパー(家庭奉仕員)がほとんどで一般的に週2〜3回、一回が2時間足らず。日曜・祭日は派遣されず、派遣時間帯も9時〜17時という過酷なものでした。当然のごとくそのほかの時間はボランティアの方が来ていました。下は高校生から上は60代の方まで多くの人が関わっていました。
その頃、東京都を発端に無償で介助をしていた人たちを区市町村に介助者登録して、月ごとに介助時間数を提出すると現金が下りてくる「全身性障害者介護人派遣事業」ができつつありました。障害を持つ人が介助者と話し合って時給を決めることもありました。自分の生活を自分で考え自分で決め、生きていく。この当たり前のことが可能になりつつあったのです。

支援費制度へ
2003年に障害を持つ人への制度が大きく変わりました。都にあったような介助料は廃止され、訪問介護事業所だけに介助料が下りることになりました。また介助に関わる人は資格を持たなければ働けないことになったのです。それまでは近隣の人達や、通りがかりの若い人たちが声を掛け合い支え合ってきた状況から一転、介助は専門性という領域に吸い込まれてしまったのです。その後、この制度はどんどん整備され再分割され、障害を持つ人たちの生活は、まるで地域の中の小さな施設のようになってきています。
そんな中「自薦ヘルパー」あるいは「パーソナルアシスタント」という言葉がありました。介助者を使うのに事業所が必要ならば、単に区市町村への手続きだけをする事業所があっても良いのではないか、昔のように障害を持つ人が自分でヘルパーを探して登録して、事業所は制度の中で必要な区市町村への請求や雇用契約等をサポートし、資格がなければ簡単なものを取ってもらう。その上で自分らしい生活を可能にする。
一方、ヘルパーが先に事業所へ登録し、その事業所から派遣として仕事を紹介してもらう。事業所との契約で働く、複数の派遣先で働き、様々な連絡等は事業所とおこなう。これを派遣ヘルパーと呼んでいます。それに対し自薦ヘルパーはあくまでも「ヘルパーと障害を持つ人との関係性の中」で働きます。
当事業所は、障害を持つ人たちが誰にも管理されない、主体性を持った、その人らしい生活を可能にする為のお手伝いを理想として運営している事業所です。